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地域ではたらくこと

民間図書館職員

NPO法人 情報ステーション 成瀬麦彦さん

NPO法人情報ステーション 民間図書館職員

成瀬 麦彦(なるせ むぎひこ)さん

NPO法人 情報ステーション
民間図書館職員
勤務地:千葉県船橋市

おしゃべりも大事な仕事!?

私たちは船橋市を中心に、地域の人達が集う民間の図書館を展開しています。この図書館は寄贈で集められた本を貸し出しています。私は本を貸し出す際の管理と、船橋市にある図書館すべての本の入れ替え等、図書館に関わる全てのことが仕事です。また、この図書館でボランティアをしたいという問い合わせの対応も行っています。この図書館のコンセプトが誰でも気軽に足を運べる場所なので、飲食も自由ですし、会話も自由です。私はそうして集まった人達と一緒にお話しをすることも、気軽な図書館にするための大事な仕事の一つです。

きっかけはSNSの掲載を目にして

私は本だけは何でも買ってくれる両親の下で育ったので、とても本が好きでしたし、幼い頃から将来の夢が「世界に図書館を建てる」でした。
この仕事に出会ったのは私が大学生だった頃、当時流行っていたSNSで「一緒に図書館を立ち上げませんか?」という掲載を目にして、船橋へボランティアスタッフとして通い始めました。私の地元は町田で、大学も都心だったので、船橋まで通う時間もそうですが、交通費をやり繰りするのが大変でした(笑)。しかし、このボランティアは本当に楽しかったです。

つらい時期を乗り越えて

私は自分の夢のために英語のやりとりやより多くの人脈が必要だと思い、商社に入社しました。仕事は想像以上に厳しく睡眠時間も平均2時間ほどで、常にトラブルを抱えている状態でした。そんな中でもボランティアにはたまに顔を出していました。
しかし、寝られない日々と食事も喉に通らない時期が続き、とうとう限界が来て入社して1年ほどで辞めてしまいました。そして病院でうつ病と診断され、医者に勧められ1~2年の間入院をしていました。入院中も自殺衝動に襲われたりもしましたが、様々な方に支えられ何とか 生きています。
やっと元気になってきて、また図書館でボランティアを始めるのですが、すぐうつに戻ってしまい、そこからまた1年ほど社会に出られませんでした。その後、再び体調が回復したときに、これからの生活を考えるとこのままではダメだと思っていました。そんなとき、ここのスタッフの人から「また一緒にやりませんか?」と連絡を受け、少しずつできることを増やしていき、現在は運営側として働いています。

地域の人たちのふれあいの場として

仕事の魅力は地域の皆さんがこの場所を利用することで、様々な人たちとふれあう機会が多いことかなと思います。例えば高校生がボランティアで手伝ってくれているとき、ご年配の方が頑張ってと応援している姿を見て、私も自然に笑顔になります。他にも私を含め多くの人が悩みを抱えています。そのような人達がここを自由に使用してもらい、元気になって貰えたらうれしいです。

サードプレイスとしての図書館

ここでは子育てをしている母親が、子供を連れてボランティアをしている人がいます。そして、子供たちはここで遊んだり、本を読んだり、また母親がご年配の方に子育ての相談もでき、母親と子供が一緒に勉強できる環境だと思います。また、職場で疲れて休職している人や、少し前の私の様に心の病を持っている方の癒しの場になれば良いと思っています。
そのように家でもない、職場や学校でもない「サードプレイス(第三の居場所)」として、この図書館を様々な方が交流できる居場所になれば良いと思っています。

スタッフ一同、そして私のこれから

これはスタッフ一同が叶えたい目標ですが、まずは船橋に30館民間図書館を立ち上げたいと思っています。そして、千葉からこの民間図書館を広げていき、ゆくゆくは全国にこの図書館を展開したいです。
私はNPOという環境で働けて本当に良かったと思います。確かにNPOで働いて一生生活をしてくためには、まだまだ難しい点が沢山あります。しかし、やりたいことができて、楽しく自分らしい生活を続けることができる場所であると、私は信じています。だから、私と同じように職場で上手くいかなかった人に対し、私の仕事のモデルを選択肢として提供できたら良いと思います。また、全国に図書館設立を手伝いながら、私の夢である世界に図書館を立ち上げたいです。

取材後記

民間図書館は地域にいる様々な方に対しサードプレイスを提供していますが、ここでは図書館バーというイベントがあり、また現在図書館を展開していく中でパン屋さんに図書館があるなど「図書館でお酒?」、「こんな場所に図書館?」という驚きがありました。
またお話を伺って、私も同じようにうつになった経験があり、共感もしましたし、何度も立ち上がった成瀬さんはすごいと思いました。しかし、現在の仕事に就いてから体調が良くなったそうなので、自分のペースで好きな活動ができる、このNPOの民間図書館で働けることが成瀬さんにとって元気の源なのだと感じました。

 

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