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地域ではたらくこと

サービス付き高齢者向け住宅 所長

株式会社シルバーウッド 銀木犀<市川> 相澤誠幸さん

銀木犀<市川> 所長

相澤 誠幸(あいざわ のりゆき)さん

株式会社シルバーウッド
銀木犀<市川> 所長
介護支援専門員
介護福祉士
勤務地:千葉県市川市

第二の家としての銀木犀<市川>

銀木犀<市川>はサービス付き高齢者向け住宅という形態をとっており、私はそこで所長としての仕事をしています。サービス付き高齢者向け住宅というのは従来の施設という形態ではなく、その名の通り「住宅」という扱いになります。アパート契約を結んで一軒の家として住んでいただき、必要であればヘルパーさんがサ-ビスを提供するというかたちをとっています。
ですので、入居者の方々が自立した生活を送りつつ、その中でできる限りのことをやっていただき、必要なときにヘルパーさんや看護師がお手伝いしています。家具も自宅で使っていたものをそのまま持ち込まれる方もおり、住む家が単に自宅から銀木犀に移っただけという感覚を持っていただき、最終的には銀木犀を第二の家だと感じていただけたらと思っています。
この第二の家で穏やかで自立した生活を送ってほしい。それが私たちの目指すところです。
また、通常の高齢者向け住宅では、医療的な問題が発生すると退去せざるを得ない、ということが往々にして起こるのですが、銀木犀ではそのようなことは一切せず、ここで最期を迎えられるという安心感をもって、過ごしてもらうのがこの銀木犀の大きなテーマになっています。

専門性を活かした調整役

所長としての仕事は、まずは入居の相談を受け、その入居者の方が銀木犀で安心して生活できるようにご要望を聞き取り、その要望を各スタッフへ情報提供するという橋渡し的な役割を担っています。その他、人事・労務管理、物品や設備の管理など総務としての役割も担っています。往診にきてくださるクリニックの先生との連携など、あげればキリがないほど全般の業務に取り組んでいます。
私はケアマネジャーの資格を保有していますが、今はケアマネジャーとして直接的な業務を行ってはいません。しかし、入居者の方からの悩みやご家族の方からの相談に対して、ケアマネジャーとしての専門的な知識を活かしつつ、客観的な立場からアドバイスや提案をする機会もたくさんあります。

介護業界に入ったきっかけは馬!?

私は15年ほど介護・福祉業界で働いていますが、実は学生時代には全く興味がなかったんです。もともとは馬に興味があって、競走馬の世界で働こうと考えていました。そのステップとして大学卒業後にオーストラリアに留学しました。
オーストラリアでは乗馬が一般的な趣味として浸透しているのですが、そのなかで障害者の方が乗馬を行うというサークルに出会いました。いわゆる「動物療法」と言われるもので、障害者の方が馬に乗ることによって、身体の使いかたが柔軟になったり、馬とのコミュニケーションによって心身のケアを行うというものでした。帰国後、日本でこの仕事に携わりたいと思い、動物療法を積極的に取り入れている施設に就職し、そこで乗馬療法を取り入れました。10年ほど障害者福祉関係の仕事を続けたのですが、自分自身のステップアップのためにケアマネジャーの資格を取得し、より専門的な仕事をしようと思い転職しました。高齢者の方に乗馬をしてもらうのは危険が伴うので少し難しいですけれど、いつかできればなと思っています。

直接、「ありがとう」の言葉をもらえる喜び

この仕事は高齢者の生活の細部まで気を配らなければならないので常に緊張感がありますが、入居者の方に感謝の言葉をもらったときが何より嬉しいですし、最大の魅力ですね。直接、みなさまに「ありがとう」の言葉をもらえる数少ない仕事だと思っています。
介護福祉業界は3K(汚い、きつい、給料が安い)と言われますが、この魅力にとりつかれているので、この業界を離れられないですね。命を預かっているという大きな責任がありますが、入居者の方の過去の生活を踏まえた上で、その方の人生を尊重し、人生の最期の時間として銀木犀を選んでいただいたことに感謝しつつ、その方が望むような残りの人生を提供していくことはとてもやりがいのある仕事だと思っています。
自分自身に置き換えてみれば、人生最期の瞬間をどこでどのように過ごすかというのは、誰にとっても人生最大の関心事でもありますよね。そのために自分たちは何をすべきなのか、入居者の大切な時間に関わらせていただいているという気持ちで日々の業務に取り組んでいます。

地域とのギブアンドテイクな関係

当初、この建物が高齢者向け住宅と思われてなく、「豪邸ができた」と地域の方が思われたようです(笑)。しかし、徐々に銀木犀も地域の方に浸透してきて、通りがかった人が介護の相談に訪れてくれるようになりました。
地域の人といかにつながりを作っていくかは常に考えています。入居者の方にも地域の方にも楽しめる施設をつくっていきたいですね。私が地域との間をとりもつ立場でありたいと思っています。今度、秋祭りを行う予定でして、地域の方にも参加していただこうと考えています。敬老会では高校生の吹奏楽部の方に来てもらい演奏してもらいます。こういった機会を設けて、地域の子供さんたちと入居者がお互い何かを感じられ何かを得られるような交流を作れたらいいですね。最近ではボランティアさんが頻繁に出入りしてくれるようになり、入居者の方も大変喜んでいます。だんだん、地域に根ざした銀木犀ができあがってきているように感じます。
そして介護に困ったら、「銀木犀の相澤に相談したらなんとかなる」、そんな存在になれたらと思っています。地域の方とギブアンドテイクな関係が築ければよいなと思っています。

目標はプロデューサーであり、エンターテイナーでもある

個人的には、1人で2つ、3つの銀木犀の所長を担当するスーパー所長!が目標です(笑)。そうなれれば、2倍、3倍の人と関わりが持てますしね。当然大変さも増えますが、楽しみも増えますからね。
銀木犀の運営としては、いかに入居者の方に楽しいことを提供して、入居者の身体だけでなく心が健康でいられるようにしたいです。住む環境が変わり不安な心境となる中で、その不安を解消するために、ここに入ってよかったと思ってもらえるような場所となるよう、楽しいことを常に提供していければと思っています。
私は日常的な所長業務に取り組む以上に、入居者の方に楽しんでもらえるように「プロデューサー兼、エンターテイナー」の役割を担っているのだと思い始めています。そうすると、アイディアマンじゃなきゃいけないですね。日々、アンテナを張って人との交流を大切にしていき、「楽しい銀木犀」を作っていきたいですね。
実際、私自身も楽しんで仕事をしています。仕事は生きていくためには誰もがやらなければいけないものですけど、仕事をどのように取り組むかは、個人のやり方次第です。どうせやらなきゃいけないなら楽しくやっていきたいです。
エンターテイナーとしてやっていくことで、職場としても、自分も、そして銀木犀全体を良い雰囲気にしていきたいです。そうすることで入居者の方に楽しい毎日を提供できると思っています。そして、入居者の方から日々新しい気づきを与えてもらえる。この仕事はまったく同じ日は2度とない、毎日自分自身が少しずつ成長できる、本当に素晴らしい仕事だと思っています。

取材後記

相澤さんのお話を聞いて、介護業界への認識が大きく変わりました。介護に携わる人々は「その人の人生の最期の時間をともに過ごす」というとても重要な仕事に取り組まれているのです。この壮大な仕事に対して、私は今まで、ある一面しか見てこなかったのだと反省しました。相澤さんの仕事への取り組む姿勢もまた、印象に残っています。自分自身が楽しむことが他人も楽しませることになる。日本全体が抱える問題にそんな姿勢で取り組む相澤さんを見習って、日々を過ごしていきたいと思います。


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