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九十九屋さんたの妖怪古今録

桃太郎の原型は

ウラ(温羅)という鬼を退治した、キビツヒコノミコト(吉備津彦命)の話

桃太郎の原型と言われているのは、岡山の吉備津神社に奉られているキビツヒコノミコト(吉備津彦命)です。七代目の孝霊天皇の第3皇子であり、勅命によって、西道(山陽道)を進み、治めました。その際にウラ(温羅)という鬼を退治しました。

 ウラは鬼ノ城を拠点にこの地方を支配し悪行を行っており、吉備の人々は都へ窮状を訴えました。これを救うべく崇神天皇はキビツヒコノミコトに退治するように命じます。

 キビツヒコは現在の吉備津神社の地に本陣を構えました。そしてキビツヒコとウラとの戦いが始まります。キビツヒコに従うのは配下のイヌカイタケル(犬飼健)、ササモリヒコ(楽々森彦)、トメタマオミ(留玉臣)。この三人こそ犬猿雉の原型と言われ、キビツヒコと共にウラと戦い、最後はウラの首をとり、勝利します。

 そしてキビツヒコは吉備津宮を造り、この地にとどまったといいます。しかし、ウラの首は死んで骨となった後も叫ぶので、吉備津宮の釜殿の釜の下に埋めましたが、その後も続きます。
十年あまりが過ぎ、ウラが夢の中で、自分の娘を仕えさせれば、霊神となり、吉凶を竈(釜)の音で知らせようと語ります。その後(現代に至るまで)、鳴釜の神事となりました。
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