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九十九屋さんたの妖怪古今録

地獄の釜が蓋を開く時

地獄にも休日がある!?

 お盆は地獄の釜の蓋が水底に開くので、水辺で遊ぶな。といわれたものですが、聞いた事はおありでしょうか?
 理由は普段地獄の釜にいる亡者が水底から現れ生者を引き込むからというのです。
 これは仏教の伝承に関連するものです。地獄というのは実は年二度休みの日があります。1・7月の15日です。この日は地獄の釜が開くといって、地獄が休憩になるといいますが、一部の地域では、お盆の時期にずれ込みそんな伝承になったようです。

 さて、地獄といいますと、閻魔さまですね。もともとはヤマと呼ばれており、最初に死んだ人間といいます。そのため天上の死者の国の王となりました。そうヤマは天にいて、亡き人々を迎える神様だったのです。しかし、いつの頃からか死者の国は地下に変えられ、地獄となり、ヤマもまた恐ろしい存在に変わっていきました。さらに中国で十王説(十人の裁判官によって死んだ人間が裁かれる。メンバーは仏が姿を変えたものともいわれる。閻魔王はその一人であり、地蔵菩薩の化身とされる。)に組み込まれ、生前の罪状をあばき、様々な責めを行う官吏めいた存在となりました。

 流山の流山駅近くの閻魔堂には、江戸時代に作られた閻魔大王の座像がありますがその姿ですね。閻魔堂には、江戸時代の義賊金子市之丞の墓もあります。
 義賊といわれるのは、罪を犯しながら悪人ではないというニュアンスがあります。善悪も時代や場所状況で変わります。そのせいか、様々な人間が閻魔さまを補佐する為に地獄に呼ばれた話が残っています。
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