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九十九屋さんたの妖怪古今録

素戔嗚尊 地上へ

スサノオはなぜ流浪の身だったのか

 天照大神が、天岩戸に閉じこもってしまった為に、闇に覆われ、様々な災いが起こりました。しかし、思兼神(おもいのかねのかみ)や、天鈿女命(あめのうずめのみこと)ら、神の活躍によって、外に出ていました。そして太陽は地上を照らし始めたのです。

 一方、素戔嗚尊ですが、八百万の神は相談し、罪を償うために財物を罰として奪われ、髭と手足の爪を切って高天原から豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)即ち地上に追放されたのでした。
 素戔嗚尊が最初に降りたのは、肥の河という川の上流にある鳥髪の地でした。川の畔で立ちつくしていると、上流から箸が流れてきました。もともとは高天原、天界にいた神である素戔嗚尊の事です。それを頼りに上流に上がっていくことにします。
 上流にたどり着いた素戔嗚尊は、泣いている夫婦に出会います。二人は足名椎命(あしなづちのみこと)、手名椎命(てなずちのみこと)というこの地の神でした。泣いている理由を尋ねると、八岐大蛇というものに、娘を毎年一人とられており、最後に残った娘である奇稲田姫(くしなだひめ)も今年とられてしまうというのです。素戔嗚尊は夫婦と、八岐大蛇を退治したら、奇稲田姫を自分の嫁がせることを約束します。
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