次に取り上げるのは in です。この前置詞はある空間を設定してその中にあるということですね。時間に使われれば、in the morning, in the first week, in spring, in 2020 などの幅のある時間帯を意味します。場所に用いるときは in Tokyo, in Asia, in the world のように広い空間に付きます。でも日本語からのイメージからは測りきれない空間もあります。太陽は東から上り、西に沈むと言う時、 The sun rises in the east and sinks in the west. と言います。east や west は日の出や日没の起こる空間と捉えられているようです。~の方向という場合も in the direction of とin を使っています。方向もまた空間と認識されているのでしょう。 また、彼女は鏡に映る自分の姿を見たと言いたければ She looked at herself in the mirror. と言います。鏡を面としてではなく鏡の中を空間と捉えているのです。ま、理屈はともかくとして慣用として覚えておかれるといいと思います。
時に関連して次のような表現も覚えておかれるといいでしょう。
急げば、私たち間に合うわよ。 Hurry up, and we will be in time.
数日後には出発します。 We will leave in a few days. (after は間違い)
両親には何年も会っていません。 I haven't seen my parents in years. (for years も可)
in はまた、空間の中だけでなく、状態の中や、場所本来の機能に従事してと言う時にも使われます。
彼はアンに恋をして結婚した。 He fell in love with Ann and they got married.
父はとってもご機嫌だったわ。 My father was in a very good mood.
彼は服役中です。 He is in prison.
妹は病気で寝ています。 My sister is sick in bed.
娘は芸能界で仕事をしています。 My daughter is in showbiz world.
文書や映画でという場合も in を使います。
そのレストランはガイドブックで見つけたの。 I found the restaurant in a guide book.
そのニュース、新聞に載ってました。 The news was in the newspaper.
着用の in もあります。
黒衣の女を見ました。 I saw a woman in black.
毛皮のコートを着た少女が木陰に立っていました。 A girl in a fur coat stood in the shadow of a tree.
彼女はいつも値の張る服を着ているわね。 She is always dressed in expensive clothes.