現役の視能訓練士と眼鏡屋”両方の視点”で解説!本日のお客様
【斜視による複視でお困りの方へ!プリズムメガネ】
T様 70代女性
3年前に出向先の眼科内で
斜視(注1)のため組み込み式のプリズムメガネを作成いただいたT様が、最近複視(2重に見える症状)が多くなってきたため、改めて調整をご希望とのことでご予約いただきました。
T様は内斜視と上下斜視があり、特に上下ズレが大きいため日常で2重になる機会が多く困っていました。
3年前の作成時は2重になる感じはなくなり快適に過ごされていたとのことですが、本日目を拝見すると、現在使用中のメガネでは少し視線のズレが出てきていました。
また、少し遠視度数の変化もあり見えづらさが出ていたため、
2重に見えぼやけも生じている状態でした。
しかし、メガネを外した際の斜視角(目のズレている程度)が3年前と変わりがないため、融像力(両目の視線のズレを揃える力)の低下や遠視度数の変化による視力差が生じたため、融像をしにくい状態になり現在のメガネでは2重に見えてしまったと考えられます。
実際に遠視度数を調整し、プリズム度数を上げたところ2重になる症状はなくなり左右の見え方もバランスが良くなったと喜んでいただけました。
また、T様は遠くを見ている際と近く見ている際の目のズレる程度が同じで、尚且つ斜視角も大きくないため、ご希望であった遠近両用の組み込み式でプリズムメガネを作成いたしました。
【店主 大串のワンポイント】
◎プリズムメガネは
斜視角と融像力のバランスで合わせる。
◎遠近両用でもプリズムメガネは作成できるが、遠方と近方で斜視角が違う場合、遠近両用では難しいことが多く、単焦点で用途別に作成していただく方が良い。
◎プリズムメガネは
組み込み式と張るタイプ(フレネル膜プリズム)の2種類ある
注1/斜視
左右の目がそれぞれが違う方向を向いている状態。
目のずれ方で、「内斜視」「外斜視」「上下斜視」などがあります。
視線が左右で違う方向を向いているため、2重に見える、遠近感が取りづらいなどの症状が生じる。
突然2重に見えてしまったという方はまずは早めに眼科受診をしてください。
原因次第ではすぐに治療が必要な場合もあります。
当店では現在使用されているプリズムメガネが合わなくなってきたため来店されるお客様も多くいらっしゃいます。
検査の専門家がしっかりと必要な検査をさせていただき、現在の眼の状態や使用されているメガネとの違いなどをお話をさせていただきながらメガネ合わせをしております。
現在使用されているプリズムメガネでも2重に見えてしまう、眼科でプリズムメガネの作成をおすすめされたなどありましたら、是非一度ご相談ください。