本八幡botのXで書ききれない話


下には八百屋さんがありました
こんにちは!本八幡botです!
サイゼリヤ1号店、取り壊しの見込みというニュースが出てしまいましたね…
正式名称は「サイゼリヤ1号店教育記念館」。
飲食店舗としての経営を終えた後、有志によって保管されています。
厳密には一番街の再開発による取り壊しではなく、もともと取り壊しの予定があったところに再開発が重なった形。
サイゼリヤ1号店の中に入ってみたレポートをお送りします!

整理券に書かれた時間に来て入ります
千葉県市川市、JR本八幡駅。
そこから歩いて数分の八幡一番街商店街にこの記念館があります。
奇数月の第三土曜に開かれる一般開放日。(変更の可能性あり)
この日になると、毎回ものすごい数の人が並びます。
あまりの行列ぶりに、整理券が配られるようになっていました。
撮影当時に並んだ限りでは、整理券は常時配っていたと思います。

すれ違うのも大変な狭めの階段

階段途中にも古い写真がたくさん
階段には古い写真がずらり。
開放日に来られる方は主にミドル世代の方が多いですが、近所からは昔通ったという家族連れやお年寄りも。
遠方から来たというサイゼリヤファンの若い女性や、現役の社員さんなども来られていました。

赤と緑を基調とした店内

ベニスのカーニバルのお面は貧富や性別を隠して誰もが平等に楽しむために被るもの
入り口にはサイゼリヤカラーの元になったお面と創業当時のデカンタ。

記念館となった今では資料がたくさん展示されています
開放日当日の写真は来場者さんの姿が非常に多いので、一部別日に取材した写真でご紹介します!
この形になる前はU字型のカウンターがあったそう。

壁には功労者さんの写真も
窓際の席はふかふかのソファだったそうですが、より多くのお客さんを入れるために今の形になったとのこと。
ここは木の床ですが、最新の店舗はいかに掃除をしなくても汚れないか、汚れが目立たないかを考えた色にしてあるのだそうです。
イタリア国旗に使われているベネトングリーンが一番綺麗で、店舗内でのカラーにも採用したそう。
棚に植木を置くと掃除が大変なので上から吊るすなど、装飾一つにも徹底した根拠を持たせています。

サイゼリヤ年表が飾られている
サイゼリヤでは1990年代にはすでに人間工学を経営に採り入れていました。
身長170cmの人間を基準に、作業は片手より両手、できれば足も使うように設計。
レジの高さを疲れないように最適化するなど、「楽に正く速く」を追求した店舗設計を行っていました。

ラミネート保護された最初のメニュー

カレーが200円台という当時の物価が分かる貴重な資料でもあります
有名な創業当時のメニュー!
サイゼリヤなのにカレーやオムライスなどのメニューが。
そう、当時はイタリアンでなく洋食屋さんだったのです。
ちなみに本八幡botはサイゼリヤに行くと、小エビのサラダ+イタリアンハンバーグ+ライスを大体頼みます。
野菜と肉と炭水化物がとれて、ちょうどお腹いっぱいになって1000円ぴったりです!

現在のメニューはサイズも大きく写真が多くて鮮やか、商品をコードで管理

当時は外で客引きしてきてそのまま厨房に入りお客さんを驚かせていたそう
サイゼリヤといえばミラノ風ドリア。
もともと実験を兼ねた賄いだったそうで、余った肉とソースで作ってみたら好評でした。
お客さんからも自分達にも食べさせてと要望が相次ぎ商品化することに。
ミラノにはないのでミラノ「風」ドリアで、これまで実に1000回ほどアップデートしているそう。
今はターメリックライスですが、以前はサフランライスだったようです。

テーブルの上には古いアルバムがたくさん

昔は厨房の外でタバコを吸っていたそう
厨房の中に入れていただきました!
※外へ出る扉の向こうへは行けません
今では廃止されたというフライパンが置かれています。
サイゼリヤでは「シェフを必要としないシステム」を構築していて、誰がやっても同じ料理を出すことができます。
厨房はあれど、包丁はありません。植物も種から自社で開発するので、品質をコントロールできます。
北半球と南半球に農場を持ち、どの季節でも安定して食材を供給できるので、仕入れというものがありません。
これが、誰にでも安く美味しく食事を提供し、全国展開できた秘訣の一つです。
知らないうちに目的を達成しているものをシステムと呼び、また同じ言葉に同じ反応ができるよう、すべて定義しているのだそうです。
今は改装されましたが、かつては厨房の奥の扉付近にトイレがありました。

エスカルゴの器も今のものより重いです
サイゼリヤでは、お米の扱いについても徹底しているそう。
お米は品種によって水分もタンパク質もさまざま。
常に一定のお水で同じ味が出るように、ブレンドの割合と総量をグラム単位で調整して工場でパック。
現場では炊飯器にパックの封を切ってお米を入れ、毎回同じ量の水でスイッチを入れるだけで良いのです。

大きな炊飯器が見えます
創業当時はなかなか給料を払えなかったようですが、それでもスタッフさん達は辞めませんでした。
給料の代わりに数学や空手を教えていたといいます。
その一環でこのフライパンに砂を入れ、中腰で振らせていたそうです。
みかん箱のふたで尻を叩いて激励していましたが、ある時ふたが逆になっていて、くぎが尻に刺さったなんてエピソードも。

グリルの中には当時のお皿が入ったままでした
当初はお客さんがなかなか来なかったため、営業時間を伸ばしていました。
すると夜職の方や地回りのヤクザが来て、関東と関西のヤクザが鉢合わせ、抗争に巻き込まれた、という驚きのエピソードがあります。
ストーブを投げられたことで、火事で全焼したエピソードをご存知の方もいるのでは。

現在は改装されてトイレの位置も変わり、問題なく使えます
その時は火事で膨張したタイルが弾丸のように店内をピュンピュン飛び交ったといいます。
逃げられなくなった正垣さんは、当時のトイレの窓を壊して2階から飛び降りたそう。
もうだめだと思っていたスタッフさん達は、無事に逃げ出した正垣さんを見て心底安心したそうでした。

ガラスなので持ってみたら結構重いです
サイゼリヤのグラスはプラスチック製ですが、当時はこのようなガラス製のものでした。
プラスチックへ切り替わった理由はなんと「社員の心労をなくすため」。
落として割ってしまうショックを社員に与えたくないという理由からでした。
それだけでなく、洗浄機で洗った際の細かなガラスがお客様の口に入るのを防ぐためでもあるそう。
たくさん使っても曇ったグラスにならないよう、硬くて傷が付かない強化プラスチックを使用。
なんとガラスよりも高価なもので、もちろん落としても割れず、さらにサイズまでも大きくしたとのことでした。

ワイングラスは教会のミサで使うのと同じ、脚が短くて安定したもの
ドリンクバーの開発も、同じく社員が運ぶ負担を減らすためという驚きの事実が。
混ぜて遊べるエンターテイメントとしても提供しているそうです。

柄のあるお皿はイタリアの大富豪メディチ家のものを模したもの
1号店の営業当時のカトラリーも、そのまま展示されています。
手に持ってみると結構重く感じ、スプーンすらも改良を重ねられていることが分かります。
現在、サイゼリヤのカトラリーは全てあらかじめテーブルにあります。
グラス同様、社員が運ぶものを最小限に抑えるためです。

当時のザルやボウルもそのまま展示されています
サイゼリヤの美味しいサラダの条件に3Cというものがあります。
クリーン、コールド、クリスピー(シャキシャキであること)です。
これは西洋料理の基本的な概念なのだそう。
当初は野菜の角を面取りをしていたのですが、お客様が食べる味には関係ありません。
その作業時間のためにお金もらうのは申し訳ないということになり、大雑把でも手でちぎる方式に。
しかしそのぶん見た目が良くなくなるので、それを隠すために作られたのが現在のサウザンアイランド風ドレッシングという驚きの事実が。

保存会の名簿にはオリジン弁当の会長さんのお名前も
現場案内をいただいた大山さんに、たくさんのサイゼリヤの経営のお話をいただきました。
会社を大きくするには、単純化、標準化、差別化を行う必要があること。
例えば、通路の幅とモップの幅を一致させることで床掃除を単純化。
さらにどの通路の幅も一定にすることで標準化。
そうすると働き方の差別化が行われます。
先述の「楽に正しく速く」が実現できます。
「マズローの5段階欲求」を達成させないと社員は喜ばないこと。
米国で提唱されたモチベーション理論です。
生理(生存)・安全(健康)・社会(所属)・自尊(承認)・自己実現(達成感)の順で5段階あります。
健全に働き給与を得て、組織の中で承認され、目標を達成する環境を用意する大切さを説かれていました。
儲けようと思ってはいけない、しかし適切な利益は出さないといけない。
この相反する命題をクリアしなければならないこと。
商品価値を超えた価格を設定してはならず、しかし経営全体の中で工夫して利益を出す必要があります。
サイゼリヤでは配送のコストダウンのため、四角いレタスを作ろうとしたことがありました。
最高の福利厚生とは「教育」であり、万が一自社が潰れても商売相手に引き抜かれると話されていました。
個人的に、何か一つのことを極めると、なぜか全く知らない別領域のことでもその領域の法則に多少理解が及ぶ不思議な現象があると思っています。
サイゼリヤでは飲食店を極めた結果、他業種を含む多くの企業のモデルケースとなる実例をたくさん生み出したのかも知れません。
それは非常に些細なことでも気付いて言語化して、理論立てて解決するという、科学的な手法のように思います。
コロナ禍に使い捨ての容器が必要なはずのテイクアウトの方が値段が安いという驚異の経営スタイルを見せたサイゼリヤには、まだまだ知られていない戦略が隠されているのかも知れません。
今のサイゼリヤでは絶対にありえない、電球のせいで配電盤が開ききらない一号店には、改善を重ねるヒントがたくさんあったのだと思います。
サイゼリヤが世界的な企業になるまでのエピソードが詰まった1号店。
取り壊しがいつになるかは分かりませんが、見学できるうちにぜひ!
また次回!
大都会本八幡!
サイゼリヤ1号店教育記念館
〒272-0021 千葉県市川市八幡2-6-5
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

さようならサイゼリヤ1号店…中を見学してみた

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市川市市川1-7-16 コスモ市川2階
[ BAR ]
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市川市八幡2-13-16 大村ビル1階
[ 居酒屋 ]
本八幡駅近! 鮮魚・炭火焼鳥・鰻と、お酒が旨い「大人の居酒屋」
市川市市川1-13-32 2階
[ フレンチ ]
最高の食材を最も適した調理法で調理! 市川駅近の絶品フレンチ♪
市川市市川南1-10-1 ザ・タワーズウエスト2階
[ 昼カラオケ/ライブスナック ]
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市川市行徳駅前2-12-6 シャインデイズ105
[ パン屋 ]
行徳駅近く!焼き立て揚げたて作りたてが人気☆市川のパン屋です
市川市南八幡4‐15‐17 ますやビル2階
[ ダイニングバー ]
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