※これは日本酒大好き新入社員のE(J.S.A. SAKE DIPLOMA 保有)が、実際に購入して飲んだ日本酒について記録したものです。主観に基づく感想が多く含まれます。味の感じ方や好みは人それぞれなので、広い心でご覧いただければ幸いです。
日本酒の歴史を支え続けている杜氏集団。
その中でも、日本三大杜氏の一つであり全国最大規模の杜氏集団が南部杜氏だ。
そんな南部杜氏初の女性杜氏「小野 裕美さん」が醸す紫宙。
今回の3.0は紫宙の中でも特別な1本だ。
紫宙3.0は、クラウドファンディングのプロジェクト出資者がタンクオーナーとなり、ファン目線で酒質設計から企画・製造に携わって作られた新ブランドである。
新入社員Eはクラウドファンディングサイトで2本セットを先行予約していたので、店に並ぶより先に家に届いた。
特徴的なのはその製法。
“酸基醴酛(さんきあまざけもと)”という、速醸でも生酛でもない特殊な製法を用いている。
簡単に言うと、乳酸ではなく乳酸“菌”を添加する製法。
系統としては生酛系になるそうだ。
紫宙を醸す紫波酒造店の別ブランド“廣喜”は、全量この酸基醴酛で造られている。
今回はこの聞き慣れない製法に惹かれて購入を決めた。
酸基醴酛で醸した日本酒を飲むのは初めてである。
(表示にルールが存在しないので、もしかしたら酸基醴酛で醸した日本酒を飲んだことがあるかもしれないが、少なくとも認識はしていない。)
期待に胸を膨らませながら、開栓。
まずは香りから。
....なるほど。
乳酸の香りはするが、いつもと少し様子が違う。
表現が難しいのだが、通常の生酛や山廃の乳酸と比べて、少しマスキングされたような香りがする。
奥に感じる微かなイチゴ様の吟醸香と相まって、クリーミーで甘酸っぱい印象を受ける。
さて、お次は味だ。
口に含んで確認してみる。
....口に広がる甘さと酸味と旨味。
さすが生酛系と言うべきか、味が濃い。
味は濃いが荒いといった印象はなく、全体的に丸く綺麗にまとまっている。
そして後口に若干の苦味。
この綺麗な仕上がりは、さすが紫宙といったところか。
生酛の乳酸感や味の濃さを出しつつ、綺麗でまとまった仕上がり。
日本酒の味わいにおいて、新たな選択肢になる可能性を感じる出来栄えだった。
“酸基醴酛”、ぜひとも押さえておきたい造りだと感じた。
紫宙だけでなく廣喜も飲んでみようと思う。
【名称】
紫宙 3.0 純米大吟醸
【好み度】
★★★★☆
【スペック】
・原料米:岩手県産吟ぎんが100%
・酵母:ジョバンニの調べ
・精米歩合:50%
・日本酒度:―
・酸度:―
・アルコール:15度
・価格:720ml 2,200円、1800ml ―円
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